2019/05/04 15:57

生地をたっぷり使った、スカートに見える分量のパンツ。
浴衣生地は綿100%で肌触り良く、湿度の高い日本の夏にぴったりの素材です。

藍染めは、生地を丈夫にし、香りが良く激しい洗いにも耐え、防虫効果もあり、激しい洗いにも耐えます。
藍染は戦国時代の頃から、健康維持、疾病予防、解毒の作用が知られていて、
他の染物と異なり、積極的に医療目的でも広く利用されていました。

藍染めの下着は保温に優れ、体臭を外へ出さず、殺菌力に優れていて皮膚病の伝染を阻止する作用があり、
江戸時代の城下町ではその衛生上の効果が注目されて、城の近くに紺屋町(藍染め屋の町)を置いていました。
藍染めの衣類には止血効果があるため、矢傷に対する有効性が着目され、鎧の下には藍布の衣類を着用するのが常でした。
さらに防虫作用や毒蛇の攻撃を避ける効果もあったために、野宿にもうってつけでした。
藍染めの布はたんすにいれておくと虫除けになるといわれています。

こんな色々な良い効果のある藍染は、明治30年以降、合成繊維が台頭してきた為に衰退します。
今では、藍染の素晴らしい効能は、ほとんど知る人もなくなりました。

「蓼(たで)食う虫も好き好き」という言葉があります。
蓼は蓼藍(たであい)のことで、虫よけの効果が抜群だったことから、生まれようです。

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